エアロバイクの負荷の単位であるW(ワット)
1Wがどれくらいなのか想像出来ない方が多いと思いますが、エアロバイクの購入を検討している方は注目すべき単位です。
なぜなら、負荷が足りないと効果的に脂肪を燃焼させることが出来ないからです。家庭用のエアロバイクは軽量だけど負荷が弱い商品もありますのでその見極めが必要です。
そこで今回の記事ではエアロバイクの負荷であるW(ワット)についてまとめました。私が愛用しているエアロバイクを用いて実際に検証していきますので、
- エアロバイクが欲しいけど負荷の想像が出来ない…
- W(ワット)って何?どれくらいが目安なの?
という方におすすめの記事です。
W(ワット)って何?エアロバイクの負荷について
エアロバイクの負荷について「マグネット負荷方式8段階」や「べダル負荷〇〇W」といった表記を見て頭に「?」が浮かんだことはないでしょうか?当然のごとく言われても正直ピンとこないですよね?
そこでエアロバイクの負荷について整理していきます。
W(ワット)とは
エアロバイクの負荷は「W(ワット)」で表すことが出来ます。例えばこのような表を見たことはないでしょうか?

ペダルの負荷がWで表記されております。家庭用のエアロバイクだと30~180W程度(RPM60の場合)の商品が多いかと思います。
※RPMとは1分間の回転数を表します。
ただ、馴染みのない単位なのでWがどれくらいの負荷なのか実感することは難しいと思います。1Wがどれくらいの負荷なのかについては後程の章で「実践」します。
負荷方式について
エアロバイクの負荷方式は様々存在しております。主な負荷方式とその特徴についてご紹介します。
マグネット負荷方式
永久磁石の磁力により負荷を発生させる方式。静音性に優れるがジムのエアロバイクに比べると負荷は軽い。

メリット | デメリット |
‣音が静か ‣ホイールが小型でコンパクト | ‣連続使用時間が短い ‣負荷が軽いので無酸素運動は不可 |
摩擦負荷方式
ホイールに摩擦パッドを押し当てることにより負荷を発生させる方式。強い負荷をかけることが出来るのが特徴。

メリット | デメリット |
‣高負荷のトレーニングが可能 ‣連続使用時間が長い | ‣ホイールが大きい ‣摩擦で生じる駆動音がする ‣摩擦パッドの交換が必要 |
電磁負荷方式
車輪内のコイルに電流を流すことで生じた引力により負荷を発生させる方式。ジムのエアロバイクの多くが電磁負荷方式です。

メリット | デメリット |
‣高負荷のトレーニングが可能 ‣ペダリングがスムーズ ‣連続使用時間が長い | ‣価格が高い ‣電源コードが必要 |
効果的な負荷の目安について
エアロバイクで効率的に脂肪を燃やすためには十分な負荷をかけることが重要です。その負荷の目安となるのが「心拍数」です。
有酸素運動で効率的に脂肪を燃やすなら、「最大心拍数の60~70%」を目指すと良いと言われています。最大心拍数は「220‐年齢」で表すことが出来ますので、例えば30歳の方なら
(220‐30)×60~70%=114~133 となります。
このように脂肪燃焼に適した心拍数まで上げることが重要です。そのためにはある程度の負荷が必要です。安くてコンパクな商品も魅力的ですが、しっかりと負荷をかけられるか?をしっかりと見極めてエアロバイクを選ぶことが重要です。

漕いで検証!エアロバイクの負荷と心拍数について
エアロバイクの負荷は文字で見てもわからないと思います。そこで、実際にエアロバイクを使って負荷を検証したいと思います。
私は「アルインコ エアロマグネティックバイクAFB5219」を愛用しています。

このエアロバイクは、マグネット負荷方式で8段階の負荷調整が可能です。負荷の表記はご覧の通りです。

今回の検証では、負荷4(50W)、負荷6(89W)、負荷7(128W)、負荷8(162W)で実際に漕いでみます。漕いだ上での心拍数の変化や所感についてしてご報告していきたいと思います。
私は34歳なので理想的な心拍数のゾーンは
(220‐34)×60~70%=112~130 となります。
- 34歳男性(2023年時点)
- 自宅トレーニングを週3回程度
- フルマラソン完走2回、ハーフマラソン完走は複数回
それなりに体力のある30代のおじさんが被験者です。
※個人の結果でありすべての人に当てはまらないことはあらかじめご了承下さい。
負荷④(50ワット)で実践
まずは負荷④,50Wで検証します。速度は20km/hを目安に漕ぎ、心拍数の変化を検証します。

継続時間:5分
速度:20km/h
所感:軽いギアの自転車をこいでいる感覚。足への負荷はほとんど感じない。
心拍数:80台をキープしており、大きな変動はしなかった。
50Wはかなり軽い負荷だと感じました。動画をご覧の通り全力で漕ぐとかなり早く漕げます。楽に漕げる反面、きつさは全然感じませんでした。50Wで心拍数を上げるには全力で漕ぎ続けないと難しいと思います。
負荷⑥(89ワット)で実践
続いて負荷⑥,89Wで検証します。

継続時間:5分
速度:20km/h
所感:一般的な自転車を漕いでいる感覚。気持ちよく漕げる。きつさはなし。
心拍数:平均心拍数は90台に上昇したがまだ負荷は足りない。
89Wは先ほどよりも足に重みを感じるものの、まだまだ楽に漕げる程度の負荷でした。自転車で平坦な道を漕いでいる感覚です。
負荷⑦(128ワット)で実践
負荷⑦(128W)で検証します。

継続時間:5分
速度:20km/h
所感:ギアの重い自転車をこいでいる感覚。足に重みを感じる。
心拍数:平均は110まで上昇。最大120まで上がり理想的な値に近い。
128Wはしっかりと負荷を感じました。運動に慣れていない方や女性なら負荷⑦でもかなりきついと思います。油断したら20km/hをキープ出来なくなってしまう程です。しっかりと踏み込んでいく感覚があります。
家庭用のエアロバイクでも128Wの負荷があれば十分な有酸素運動が出来ると感じました。
負荷⑧(162ワット)で実践
最後にMAXである負荷⑧で検証します。

継続時間:5分
速度:20km/h
所感:自転車で軽い坂道を上る感覚。しっかりと重みを感じます。
心拍数:平均心拍数は118とかなり理想的。
162Wは普通にきついです。運動初心者や女性ですと漕ぎ続けるのが難しいかもしれません。私でも漕ぎ始めから2~3分は足に重みを感じ、しっかりと踏み込むように漕いでいました。ただ、慣れてくると気持ちよく漕ぎ続けられました。
心拍数もかなり理想的なラインをキープ出来たので、運動に慣れている方は負荷⑧でやると効率よく脂肪燃焼に繋がると思います。
おすすめの商品4選!
私が愛用している「アルインコ社」の中からおすすめ商品をご紹介します。どの商品もしっかりと負荷をかけることが出来ます。
AF6200

商品名 | AF6200 |
負荷 | 25~172 |
負荷方式 | マグネット負荷方式 |
参考価格(25年1月) | 35,000円 |
サイズ(横・奥・高さ) | 51.5×81×124㎝ |
重量 | 22㎏ |
連続使用時間 | 30分 |
心拍測定 | 〇 |
折りたたみ | × |
カラー | 黒・赤 |
AF6200はアルインコの「エアロマグネティックシリーズ」の商品です。シンプルだけど満たされるそんな商品です。初心者~運動経験者まで幅広くニーズを満たしてくれます。カラーもかわいいので女性にもおすすめです。
BK1822

商品名 | BK1822 |
負荷 | 49.2~240.9 |
負荷方式 | マグネット負荷方式 |
参考価格(25年1月) | 49,800円 |
サイズ(横・奥・高さ) | 53×109×117㎝ |
重量 | 27㎏ |
連続使用時間 | 60分 |
心拍測定 | 〇 |
折りたたみ | × |
カラー | 黒・白 |
BK1822は「スピンバイク」シリーズの商品です。スピンバイクは大きなタイヤが特徴で、その分しっかりと負荷をかけることが出来ます。ダイエットからトレーニングまで幅広いニーズに応えることが出来ます。連続使用時間も長いのでがっつりとエアロバイクを漕ぎたい人におすすめです。
※連続使用時間…一度の運動で推奨されている利用時間。商品を長く、安全に使用するために設定されています。
AFB6119

商品名 | AFB6119 |
負荷 | 30~162 |
負荷方式 | マグネット負荷方式 |
参考価格(25年1月) | 45,000円 |
サイズ (横・奥・高さ) | 53.5×92.5×123.5㎝ |
重量 | 23.5㎏ |
連続使用時間 | 30分 |
心拍測定 | 〇 |
折りたたみ | × |
カラー | 黒 |
AFB6119は「プログラムバイク」シリーズの商品です。プログラムバイクの特徴は多様なトレーニングメニューが内蔵されている点です。心拍数や運動量に応じて自動で負荷が変わり、最適な負荷を提供してくれます。初心者の方でも効率的に運動が出来る商品です。
AFB7218

商品名 | AFB7218 |
負荷 | 45~300 |
負荷方式 | 電磁負荷方式 |
参考価格(25年1月) | 73,800円 |
サイズ(㎝) (横・奥・高さ) | 54×106×136.5㎝ |
重量 | 35.5㎏ |
連続使用時間 | 60分 |
心拍測定 | 〇 |
折りたたみ | × |
カラー | 黒 |
AFB7218は「アドバンスドバイク」シリーズの商品です。アドバンスバイクの特徴は電磁負荷方式を採用している点です。電磁負荷方式はジムのエアロバイクの様な滑らかなペダリングと高負荷をかけることが出来るのが特徴です。お値段は高いですが、長く使える高性能のバイクを求めている方にぴったりな商品です。
こちらの記事では上記以外の商品についてもご紹介しています。他の商品についても知りたい方はこちらの記事もおすすめです!

まとめ
以上、エアロバイクの負荷についてまとめました。
家庭用のエアロバイクには様々な種類がある分、負荷の度合いもバラバラです。しっかりと負荷をかけ、心拍数を上げないとせっかくの運動がもったいないです。
今回の検証では128W(RPM60とした場合)あれば十分な負荷を感じることが出来、運動に慣れた私でも心拍数を高めることが出来ました。
エアロバイク購入の際は「負荷」にも注目し、自分に合ったエアロバイクを選ぶようにしましょう。
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